日記 2019-08

目次


2019-08-01

透明水彩のすすめ

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絵を描くのは楽しい

私は小学生のときから絵が描けなくて劣等感を感じていました。絵を描ける人がうらやましかったです。そんな私でもお手本があれば上手に描けると気づきました。

絵に限りませんが、「できなかったこと」が「できる」のは大きな喜びです。それは何歳になっても変わりません。絵が苦手な方に、ぜひこの喜びを味わってもらいたいです。

絵はがき 女の子 絵はがき ラベンダー

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透明水彩

水彩絵の具には2種類あります。透明水彩と不透明水彩です。小学校や中学校で使った絵の具は、不透明水彩のグループに入ります。

おすすめは透明水彩です。透き通った色が美しいから。絵の具は準備や片付けが面倒なイメージがありますが、透明水彩なら手軽に始められます。

私が使っているのはホルベインというメーカーの絵の具です。18色セットをAmazonで買いました。

絵の具

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パレット

パレットは何でも構いません。私は小学生で買ってもらったものを使っています。これを透明水彩専用パレットにします。

小分けの部分に各色を1cmくらい流し込んで、絵の具がカチカチに固まるまで放っておきます。白は使いません(→後述)。

使うたびに絵の具の一部を水で溶かします。混色は、パレットの広い部分に水で溶いた単色を出して混ぜ合わせます。

パレットは水で洗いません。ティッシュを濡らして混色を拭き取ります。単色はそのままでOK。絵の具が固まるまで待ってから仕舞います。

パレット

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細いほうが使いやすい。私が使っているのは、GWVR-#2とGWVR-#3/0です。

筆

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筆洗

小さいものを選びました。野外でも絵を描きたかったからです。

筆洗

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雑巾

筆の余分な水を拭き取ります。

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水彩紙

透明水彩は水を多く使うので、厚い紙が必要です。それが水彩紙です。

私が使っているのは、ヴィフアール水彩紙のポストカードです。

私は月に一度、両親と祖父のそれぞれにはがきを送っています。家族やお友達に絵はがきを送るのはおすすめです。きっと喜ばれますよ。

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下絵

・鉛筆
・油性ボールペン
・耐水ペン

下絵 絵はがき 家

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彩色

白は使いません。絵の具セットに入っている白は不透明水彩だからです。白いところは塗り残します。水色を作りたいときは、青を多めの水で溶いてください。

絵はがき 金魚 絵はがき 蚊取り線香

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ギャラリー

私が描いた絵をInstagramで公開しています。


2019-08-08

開拓者

言葉にしたいことがあるのに、なかなか書けないときがある。「自分には才能がないのかな」と落ち込んだり。何かコツを見つけようと探したり。

でも、そもそも文章はパッと書けるものではない。なぜかというと開拓者だから。

創作は作品に何かしら新しい要素を加えるものだ。完全に模倣するなら創作とはいえない。

開拓者は道を切り開く。地図のない場所を。一人で。不安だ。自分が目指しているものも分からない。まっすぐ進めるわけがない。立ち止まり、遠回りしながら進む。

作家、画家、作曲家、ダンサー、建築家、デザイナー。そんな肩書きがなくても、新しいものを作るときは開拓者だ。みんなが迷いながら進む。

効率よくパパッと作りたくなるけれど、そうはいかない。そのことを心得ておこう。


2019-08-08

部品を組み立てる

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全体はつかめない

「書きたいことがありすぎて何から書いていいのか分からない」。そんなとき、どうすればいいのでしょうか。

思いついたことを一つずつ書く。最初につかんだ尻尾からたぐりよせていきます。

書く前に全体の構成を考えがちですが、最初から全体をつかむことはできません。ダ・ヴィンチは次のように残しています。

われわれ、視覚がいかなるものにせよ迅速な作用をなすもので、一瞬間に無限の形態を見るが、それにもかかわらず一回に一つのものしか理解しないことをはっきり知っている。

実例をとろう、読者よ、あなたはひと目でこの書かれた紙全部を眺めると、すぐさまこれがさまざまな文字にみちていると判断するにちがいないが、しかしこのときはどんな文字なのか、何を意味するのか知らないであろう。それゆえそれらの文字を知ろうと欲すれば、あなたは一語々々、一行々々見ていく必要がある

(中略)

もしあなたが対象の形態について正しい知識をもちたいとおもったら、まずその細部から始めるべきで、もしはじめに第一段をよく覚えよく実習し終わらないうちに第二段にうつってはいけない。

「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」岩波書店p14

視覚は全体を一度につかみますが、思考はそうではありません。(参考書籍)

目が見えなくなった、と想像してください。鉛筆立てからペンを取ったとします。ペンをつかんだ瞬間には、そのペンが鉛筆なのか、シャープペンシルなのか、ボールペンなのか、は分かりません。「重いな。これは鉛筆ではなさそうだ」「お尻にペン先を押し出す機構がある。ボールペンかシャープペンシルか」「軸から芯が出ている。これはシャープペンシルだ」得られた情報から、少しずつ答えに近づいていきます。

ものを考えるのはこれに似ています。自分の頭のなかにあるアイデアの切れ端を一つずつ集めて、核心に迫っていく。そう考えると、目の見えない人と、探偵は、作家に向いていると思います。探偵も一つ一つの事実を積み上げて事件を推理するからです。

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一つずつ書く

文章を書くときも、そんなふうに「一つずつ」書いてみてはどうでしょう。

まずは、思いついたことをすべて書く。全体の整合性は考えない。話題が二転三転してもかまいません。部品を作るイメージです。(参考→この文章の第一稿)

第二稿で、その部品を組み立てていきます。順番を変えたり、文を整えたり。第一稿より全体が見えてきました。

第三稿、第四稿と重ねるにつれ、文章全体に流れができてきます。

もちろん、下書きせずにパッと書いて完成にする方法もあります。私も日記はそうです。でも、じっくり書きたいときもあります。複雑な内容を分かりやすく伝えたいとき。そういうときは、この「一つずつ書く」アプローチが助けてくれるはずです。

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(参考)

書籍

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」

目の見えない人の世界を知りたいならこの本をおすすめします。「健常者がどのようにものを認識するか」も知ることができます。興味深いです。

第一稿

私は「まだ言葉なってない感覚」を書きたい。 書き始めるときも何を書いたらいいのか分かってないことさえある。 そんなときの感覚は、目が見えなくなったかのような感じだ。 自分の手元には物体があって、手で触って感じる。それを言葉で表現する。 目が見える人と見えない人は認識が違う。見える人は全体からつかむが、見えない人は部分から積み上げていく。 例えば、犬を見たとき。見える人は一瞬で犬だと判断する。など。本「目が見えない人はどのように世界を見ているか」 目が見えるときは一瞬ですべてを判断しがちだ。細かい部分をすっ飛ばしてしまう。目が見えないほうが細部を捉えられる。全体像が見えてないときほど、新たな発見がある。その細部は、全体を認識する上では重要ではないときもあるけれど。

言葉にできているのは氷山の一角。私はいつもそのようなイメージを持っている。海に氷が浮かんでいて、言葉にできているのは上の一部だけ。物書きの仕事はそれを海の上に引き上げること。それらに言葉を当ててやること。氷のイメージは正確ではないな。だって氷はすでに形があるんだから。むしろ、水だな。 クリエイタの役割はこの世にないものを生み出すこと。既存のものを組み合わせながら。開拓者。 効率よく書きたいという願いがある。一時間でどれだけ進むかを気にする。今月は全然書けてない。筆が進まない。そういうことをネガティブに考えてしまう。 でも、実際はそんな単純なものじゃないはずだ。だって私たちは開拓者、冒険家なのだから。

書きながら考える すでに頭にある、完成された思考なら、書くのはそれほど大変ではない。見えているものを重要なものから順番に書いていけば良いから。もちろん、それも簡単ではないけれど。 でももっと難しいのは、まだぼんやりした考えだ。何かを言いたいのに自分が何を言いたいのかよく分からないとき。そういうとき私は盲目だ。どこに進めばよいのか。自分が何をつかもうとしているのか。 書きたいもののしっぽだけを捕まえている。それを手繰り寄せて全体を探っていく。 いつもたくさんの尻尾をもっている。でもその全体を見つけられるのは少ない。 いつも言葉にならないおもいをもっていてそれを形にしたいと願っている。

何がいいたいかと言うと、新しいものを生み出したいならそんなに簡単ではないということだ。一時間に何百文字書けるとか、分かりやすい指標では測れない。

書きながら探る すでにはっきり見えているものを書くのは比較的かんたんだ。 でも、ときには書きながら探っていく。 いや、はっきり見えていたものでも書くときは探っている。何から書けばいいのか。

ものを見るときは全体から掴みます。 でも、ものを考えるときは細部から積み上げる。 そのようなイメージを持っています。 “われわれ、視覚がいかなるものにせよ迅速な作用をなすもので、一瞬間に無限の形態を見るが、それにもかかわらず一回に一つのものしか理解しないことをはっきり知っている。実例をとろう、読者よ、あなたはひと目でこの書かれた紙全部を眺めると、すぐさまこれがさまざまな文字にみちていると判断するにちがいないが、しかしこのときはどんな文字なのか、何を意味するのか知らないであろう。それゆえそれらの文字を知ろうと欲すれば、あなたは一語々々、一行々々見ていく必要がある。なおまたあなたが高い建物に登ろうという場合には、一段々々上るべきであろう。さもなければその高処に達することができないだろう。自然はこの学問にも同じように仕向けているとわたしはあなたに申し上げたい。もしあなたが対象の形態について正しい知識をもちたいとおもったら、まずその細部から始めるべきで、もしはじめに第一段をよく覚えよく実習し終わらないうちに第二段にうつってはいけない。もしそれ以外のやり方をしたら、あなたは時間を捨てるものであり、ひたすら研究を長引かせるだけであろう。から速さよりもまず勤勉を習うべきだと銘記せよ。,「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」岩波書店p14” 視覚の特徴は、一瞬で全体を把握することにあります。それに対して触覚は、一般的な常識に従えば、直接接触している部分しか知覚しえない。

伊藤亜紗.B目の見えない人は世界をどう見ているのか(光文社新書)(Kindleの位置No.1063-1064)..Kindle版.

それまでの彼女の情報処理の仕方は、「部分の積み重ねの結果、全体を獲得する」というものだった。ところが立体視が

伊藤亜紗.目の見えない人は世界をどう見ているのか(光文社新書)(Kindleの位置No.561-562)..Kindle版.

目の見えない人は部分から認識を積み上げていく。

手っ取り早い方法は効かないことが多い。 ものを考えるときは細部から積み上げていくものでは?具体から抽象。私たちは具体的なもののほうが認識しやすい。

第一稿は積み上げていく。部品を作る感じ。各部分を触って記述していく。 リライトで全体の構成を考える。

ブラックボックスゲームをしていると想像してみよう。目の前には箱があって、何が入っているかは分からない。それに両手を入れて、触覚を使ってそのものを当てる。考えるとはそういうものだと思う。 なかに桃が入っていたとしよう。最初は丸いものだと分かるはずだ。ボールかな。凹みがある。食べ物みたいだ。りんごではなさそう。ザラザラしている。桃じゃないかな。大きさ→形→手触り こんなふうに順番に推理していく。

探偵と目が見えない人は、物書きにむいていると思う。探偵はぼんやりした手がかりから全体を推理する。目が見えない人は、資格以外の情報から全体を把握する。 ものを書くとはそのような行為だと思う。

全体から掴むという思考法を捨てる。 私たちは視覚に頼りすぎている。ものを考えるときも同じようにできると思い込みがち。

頭に思い浮かんだことを一つずつ書いていく。関係なさそうなことでも。 例として私の第一稿を載せるのは良いかもしれない。

第一稿は部品づくり。完成は目指さない。何か喉に詰まっている言いたいことをすべて吐き出すのが目的。部品を作りきってしまう。もちろん、第2稿で別に言いたいことがまた現れるかもしれないけれど。それは構わない。

クリエイタとは開拓者だ。簡単には道を切り開けない。迷走しがち。泥臭い探索の積み重ね。 誰かの成果の焼き直しなら、そんな苦労はいらない。けれど、ほんの少しでも新しい何かを加えるなら、それは簡単には行かない。試行錯誤しながら見つける。


2019-08-11

a pioneer

You are sometimes not able to express your feeling although you have something to do so. You may think you have no talent for writing. You may try to find tips about writing.

However you have to know that it takes time to write, because you are a pioneer.

Creating adds something new to a work. Just copying is not creating.

A pioneer solely opens the way without map. He must be anxious. He doesn’t know even what he wants. That’s why he cannot go directly to the place. He stops and makes a detour.

A writer, a painter, a composer, a dancer, an architect and a designer. A person who create something new is a pioneer, even if he is not such profession. Everyone gets lost.

I know you want to create something immediately, but it takes time. Remember that.

日本語→開拓者


2019-08-16

次に進む

どれだけ素晴らしい仕事をやり遂げても、次に進まなければならない。過去の栄光にしがみつくのはやめよう。もうそれは終わったのだ。


2019-08-16

夢を語る

夢や理想を語るのはダサいのかもね。だけど、私は結構すき。


2019-08-16

感動

議論は人を動かさない。感動が人を行動に駆り立てる。


2019-08-16

単語をつかむ

なじみのある英単語の新しい意味を知ると、その単語が2次元から3次元に変わったような感じがする。単語を手で掴めるようになる。私にとって「理解が深まる」とはそういう感覚だ。


2019-08-16

具体的に

具体例があると伝わりやすい。その具体例はなじみのあるものが良い。目をつぶっていても、触ってそれと分かる。それくらいよく知っているもの。


2019-08-16

はじめに祈る

難しいことに取りくむとき、私は天に祈ります。「どうか私を導いてください」と。

以前は「祈りなんて意味はない。結局は自分が努力しなければならないのだから」と思っていましたが、今はそうは思いません。祈ると心が楽になるからです。見えない力を借りられる気がします。

以前、「波に乗る」という記事で、ランニングについて書きました。

私は走るときに、リズムを意識しています。自分が機械仕掛けになったつもりで、足を動かします。

波に乗れてないときは、手足がバラバラです。意識は「前に進もう」としています。確かに「走る=前に進む」なのですが、イメージは違います。足を規則正しく動かすだけです。その日の身体のリズムに合わせて足を動かす。それが波に乗るイメージです。

自分の力で動くのではありません。目に見えない力を借りる。流れに身を任せる。そうすると、うまくいくことが多いようです。

波という力を利用して、遠くまで行く。

「見えない力を借りる」とはそんな感じです。

困難に直面したとき、不安になるものです。「私にできっこない」「できなかったらどうしよう」と。「大いなる力を借りる」と考えると、不安が消えていきます。「天が力を貸してくれるのだから、私は淡々と頭と手を動かすだけだ」と開き直って、目の前の仕事に集中できる。それが良い仕事につながります。

祈りは私にとって大切なものです。


2019-08-23

ソフトリンク

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noteのようにファイルを管理する

先日、私のウェブサイトをどのように設計するか考えていました。見た目ではなく、フォルダ分けや各ページの関係についてです。

その結果、noteの方法を採用しました。時系列で記事を並べ、そのなかからテーマごとに記事をまとめたマガジンを作るやり方です。参考にしたのはブログサービスのnoteです。

noteでは、記事(ノート)は時系列にそって並べられます。マガジンという機能をつかって、テーマに沿ったノートをまとめられます。同じ記事を複数のマガジンに含むこともできます。→図

note、記事管理

私のウェブサイトでは、日記ページに時系列で記事を並べることにしました。これがnoteでいう「ノート」にあたります。それとは別に、「料理」「おすすめ」「物語」などのページを作りました。これはマガジンにあたります。

内容に関わらず記事は日記ページに更新していきます。「料理」ページには何も記事を置かないかわりに、日記ページに書いた記事のリンクを貼るのです。

私はこのnoteのやり方が好きです。好きなようにマガジンを変えられるからです。「料理」というマガジンを「和食」と「洋食」に分けても良い。新しいページを作って、リンクを和食と洋食の2つに分別すればいいだけです。「料理」というマガジンを削除しても、元の記事は消えません。日記ページに残っているから。

柔軟性は、ウェブサイトを設計する上で大切です。私の頭の中は、時間とともに変わるからです。最初は「料理」という大きなくくりでしかなかったけれど、料理にハマるにつれて「和食」と「洋食」に記事を分けたくなるかもしれません。noteの方法ならば簡単に変更できます。

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ソフトリンク

この文書管理の方法は、ソフトリンクという言葉をつかって説明できます。ソフトリンクは、Windowsでいう「ショートカット」、Macでいう「エイリアス」、UNIXでいう「シンボリックリンク」にあたります。つまり、特定のファイルを指し示す別のファイルを作成し、それを通じて本体にジャンプする仕組みのことです。ソフトリンクを削除してもオリジナルは消えません。

参考→ソフトリンク - Wikipedia

「料理」ページに並べられたハイパーリンクは、「日記」ページの記事を参照しています。これがソフトリンクの役割を果たしているわけです。

ソフトリンクを使って文書を管理するメリットは、一つのファイルに複数の場所からアクセスできることです。

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木構造とソフトリンク

ソフトリンクが登場するのは、1990年代です。それまでは、木構造で文書を管理するしかありませんでした。

木構造とは、木のような形をしたデータ構造のことです。

木構造とソフトリンクは、同時に成立できます。たとえば、Windows Explorerは基本的には木構造ですが、ショートカット(ソフトリンク)も使えますからね。でも、ここでは両者を比べたいので、分けて考えてみましょう。

木構造とソフトリンクをメールサービスで比べてみます。私が初めてメールを使ったのはYahoo!メールでした。Yahoo!メールはメールを木構造で管理しています。数年前に私はGmailを使い始めました。Gmailはソフトリンクで管理しています。

たとえば、Yahoo!メールでメールが届いたとします。まずはメールは受信箱に入ります。その後、メールの内容に応じて削除するか、あるいはフォルダに入れます。フォルダ名は「大学」「就活」などです。

Gmailでも、メールはまず受信箱に入ってきます。読んだあとは、ラベルというものを付けます。一つのメールに複数のラベルを付けられます。これがフォルダとは違うところです。ですから、あるメールを「大学」ラベルからも「就活」ラベルからも検索できるわけです。

人間の頭は、一つのことを複数の事柄に結びつけて覚えています。ですから、ラベルのほうが人の考え方に合っているでしょう。

ソフトリンクの登場によって、より自然なやり方で情報を管理できるようになったわけです。ソフトリンクはコンピュータによって可能になりました。コンピュータは人間の頭の対極にあるように思えますが、そのコンピュータが人間的な管理方法を可能にしたというのは、面白いですね。

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(参考)木構造の限界

「あうとら」というアウトラインプロセッサがあります。アウトラインプロセッサとは、コンピュータで文書全体の構造を決めるのに使う文書作成ソフトウェアです。以前、レポートを書くときに「あうとら」使っていました。

以下のURLはあうとらの開発指針です。この文章のなかの「根本的な問題、2つ目」を読んで、木構造やソフトリンクのメリット・デメリットに気づきました。人がどのように情報を管理しているのか、というお話も面白いです。

アウトラインプロセッサに思うこと - AUTLA.com


2019-08-24

ウェブサイトは私の庭

ウェブサイトは私の庭です。何をしてもいい。自分だけの場所。

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隠れ穴

私はウェブサイトを、ハリー・ポッターに出てくる「隠れ穴」のような空間にしたいです。隠れ穴は、ハリーの親友であるロンの家です。「秘密の部屋」では、雑然とした様子が描かれています。

初めて、ハリーはロンの家を眺めた。

かつては大きな石造りの豚小屋だったかもしれない。あっちこっちに部屋をくっつけて、数階建ての家になったように見えた。くねくねと曲がっているし、まるで魔法で支えているようだった(きっとそうだ、とハリーは思った)。赤い屋根に煙突が四、五本、ちょこんと載っかっていた。入口近くに看板が少し傾いて立っていた。「隠れ穴」と書いてある。玄関の戸の間の周りに、ゴム長がごた混ぜになって転がり、思いっきり錆びついた大鍋が置いてある。丸々と太った茶色の鶏が数羽、庭で餌をついばんでいた。

「たいしたことないだろ」とロンが言った。

「すっごいよ」ハリーは、プリベット通りをちらっと思い浮かべ、幸せな気分で言った。

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第三章 隠れ穴 p48

(参考)隠れ穴の描写

私はきちんと整っているのが好きです。部屋もかばんも整頓しています。でも、ウェブサイトは隠れ穴のようにしたいのです。すでにいろんなテーマの記事が転がっています。「料理」「自分と付き合う」「Perfumeへの愛を語る」。つぎはぎで、いろんな物がごた混ぜになっている。素敵だと思いませんか?

私のウェブサイトは美術館ではありません。実験室です。いろんなことを試してみる場所。だから、秩序がなくても構わないんです。

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人間は多面的

ネット上で活動しようとする人に対するアドバイスとして、「自分の専門分野に特化せよ」とよく言われます。

私はこの意見が好きではありません。だって人間はもっと多面的なものでしょう。少なくとも、私はそうです。本と映画が好きなインドア派だけど、ランニングも好き。理屈っぽいから左脳派に思えますが、絵や音楽が好きという右脳派のところもあります。一人で文章を書くのが好きだけど、人と会って話すのも楽しいです。

一つの強みで勝負するなんて、なんだか「自分」をよそ行きに作っているみたい。精神衛生上よくない気がします。

(参考) 幅広いほど個性的

(参考) 「T字」に広げる

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スーパーおばあちゃん

それに私はマルチに活躍したいのです。最終的には「スーパーおばあちゃん」になりたい。

都会のトム&ソーヤという本があります。主人公である内藤内人のおばあちゃんは、物知りで何でもできるし、度胸がある。そんなおばあちゃんに憧れています。

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変化に耐えうる設計

いろんなものを詰め込んだウェブサイトにも弱点があります。それは管理がしにくいことです。フォルダが多すぎる。

隠れ穴は魔法であっちこっちの部屋をくっつけていたけれど、私たちは魔法を使えません。そこで私はソフトリンクを使うことにしました。

記事→ソフトリンク

興味が広がっても、その変化に耐えうるしくみを作りました。ウェブサイトを作ってからまだ一年も経っていないので、うまくいくのかは分かりませんが、「変化を前提に設計する」という考え方は大切です。人も状況も、常に変わっていくものですから。

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ウェブサイトのすすめ

私は臆病なので、ウェブサイトを作る前に一年近く悩みました。でも、始めてよかったです。自分のサイトが可愛くてしかたありません。愛着ですね。

自分のウェブサイトを作るのはおすすめです。もちろん、ブログサービスを利用するのもありです。誰にも見てもらえなくても、自分の満足が得られます。「何かを生み出している」という感覚です。あなたも始めてみてはいかがですか。

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(参考) 隠れ穴の描写

隠れ穴の描写は、ほかにもあります。私はこの章が好きです。

広い庭で、ハリーにはこれこそ庭だと思えた。ダーズリー一家はきっと気に入らないだろうー雑草が生い茂り、芝生は伸び放題だった。しかし、壁の周りは曲がりくねった木でぐるりと囲まれ、花壇という花壇には、ハリーが見たこともないような植物が溢れるばかりに茂っていたし、大きな緑色の池は蛙でいっぱいだった。

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第三章 隠れ穴 p55

振り返るとロンが緊張気味にハリーを見ていた。ハリーがどう思っているのか気にしているような顔だ。

「ちょっと狭いけど」ロンが慌てて口を開いた。

「君のマグルのとこの部屋みたいじゃないけど。それに、僕の部屋、屋根裏お化けの真下だし。あいつ、しょっちゅうパイプを叩いたり、うめいたりするんだ」

ハリーは思いっきりニッコリした。

「僕、こんな素敵な家は生まれて初めてだ」

ロンは耳元をポッと紅らめた。

ハリー・ポッターと秘密の部屋 第三章 隠れ穴 p62

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(参考) 幅広いほど個性的

「自分の専門分野に特化せよ」という意見について、私の考えを補足します。

逆説的ですが、活動が多岐にわたるほど、個性的な存在になれます。料理が得意な人はたくさんいるけれど、料理もパソコンも英語も得意な人は少ないでしょう。ウェブサイトを作って外国人にむけて和食を紹介できる人は、限られます。複数のことに精通しているのは強みです。

別に「希少な存在」になりたいわけではないけれど、そういう点から考えても多方面に活躍するのは合理的だと思います。

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(参考) 「T字」に広げる

知識の幅を広げたいとき、私は「T字」をイメージします。まず、ある分野について知識を深めてから、それに関連する分野に広げていく。

T字

大学2年生のとき、私は「健康的な食生活」に興味をもちました。そして一つずつ知識を広げていきました。栄養、和食、魚、洋食、テーブルセッティング、発酵、というように。一つを深め、隣のことを深め、その隣のことを深め・・・。そうやっていくうちに、いつのまにか幅広い知識が身についています。