私はものを考えるときにあまり言葉を使わない。イメージを切り貼りしている。だから言葉で説明するのに苦労する。他の人は、どんなふうにものを考えているんだろう。
やっぱり、睡眠・食事・運動が大切だ。
私にとって文章を書くのはそれほど楽しくない。本を読むときのような快感はない。けれども、いつも私のなかの誰かが「書きなさい」と言ってくる。まとまった文章を書けば、その声は止む。だから書く。あの声は何なのだろう。
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・まだ誰も書いていないことがあるから。
・思いついた考えを頭のなかに溜めておくのは苦しいから。
・誰かに影響を与えたいから。
・私が生きた爪痕を残したいから。
・他の人がすばらしい文章を書くのが悔しいから。
・書きたいことがあるから。
・いつか本を出版したいから。
・人と違ったことをしたいから。
・誰かに私の話を聞いてほしいから。
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・眠いから。
・本を読みたいから。
・Twitterを見たいから。
・YouTubeを見たいから。
・音楽を聴きたいから。
・他にやらなければならないことがあるから。
・文章を書いても何にもならないから。
・誰にも読まれないと思うから。
・上手く書けないから。
・才能のなさにがっかりしたくないから。
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・結局のところ、私は一生、書くことから逃げられない気がするから。
嫌な夢を見た。原爆を浴びて、原爆症で死ぬ夢。恐ろしい夢だ。
舞台は学校。教室の窓から高い塔が見える。
知り合いの女性2人がいた。2人とも現実では親切な人なのだが、なぜか夢ではひどい教師で、私に無理やり放射能を浴びさせた。窓に押しつけられて放置される。私の体はやけどした。全身やけどのような状態で、半死半生。もうすぐ死ぬのがわかった。
近くに後輩の女の子がいたが、彼女は傷つかずにすんだ。それと対照的な自分が哀れだった。
熱い、熱い。体中が熱い。誰にも顧みられることなく死んでいく。私の人生はこれで終わるのか。悔しい。死にたくない。こんなはずじゃなかった。
いいや、死ぬなら死んでしまえ。さっさと死にたい。この熱さから早く解放されたい。・・・。
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そんなふうに考えているうちに目が覚めた。体が熱い。夢だったと気づく。夢でよかった。今まで味わったことのないひどい扱い。人間として扱われなかった。
きっとこんな思いをした人が、山のようにいたんだろう。広島でも長崎でも。いや、それだけじゃない。その他の数えきれない戦争でもいただろうし、今も、世界中にいるんだろう。人間扱いされないまま死んでいく人が。
彼らのことを想像するととても悲しい。
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両親は、私たち兄妹を甘やかして育てた。怒鳴らない、叩かない、遊びに付き合ってくれる、欲しい物を買ってくれる。今、思い返すと「あんなに甘やかしてよかったのかしら」と子どもの私が不安になる。でも、私も兄もわがままな人間にはならなかった。厳しく育てるべきという意見もあるだろうけれど、結局、私も子どもを甘やかす気がする。子どもには無条件の愛が必要だ。
結局のところ、私はお金では満足できない。情熱をもって取り組めることをずっと探している。